シリコンコーキングは、その名前が示す通り、シリコンを主成分としたコーキング材料です。
多くのDIY愛好者や住まいに興味を持つ方々が、この素材に目を向けています。
その理由はシリコンコーキングは耐水性、耐熱性、そして弾力性に優れているからです。
ただし、その多面的な特性が、選定や施工においても多くの選択肢と考慮点を生むのです。
この記事では、シリコンコーキングの基本的な知識からその選定方法について紹介します。

□シリコンコーキングとは

1.コーキングの分類とシリコンの位置づけ

コーキング材は、大きく「定型シーリング」と「不定形シーリング」に分けられます。
さらに、不定形シーリングは「1成分形」と「2成分形」に細分化されます。
シリコンは、これらの中でも特に「1成分形」に多く用いられ、その主成分としての役割を果たしています。

シリコン以外にもアクリル系、ウレタン系、変成シリコン系、ポリサルファイド系などがありますが、各種類の特性や用途、耐用年数等を把握した上で、適切なコーキングを選定する必要があります。

2.シリコンの特性

シリコンはケイ素を主原料とした人工化合物であり、その耐水性能、耐熱性能が高い素材です。
特に、内装のコーキングなどに頻繁に使用されています。
その手軽さから、ホームセンターなどで安価で購入でき、DIY愛好者にも愛されています。

3.シリコンコーキングの用途

シリコンコーキングは主に屋内で使用されることが多いですが、その高い防水性や耐候性から、屋外でも使用される場合があります。
特に、屋根や外壁の金属部分、雨がしみ込みやすい部分での使用が一般的です。
しかし、シリコンは上から塗装できないというデメリットもあり、その点を考慮した施工が必要です。

□シリコンコーキングの選定と活用

＊選定のポイント

シリコンコーキングの選定には、その特性を理解した上で、どのような場面で最適なのかを考慮する必要があります。
例えば、耐水性が求められる場合や、耐熱性が必要な場合には、シリコンが適しています。

＊施工方法

シリコンコーキングは、その耐久性と防水性に優れているため、特に水回りの施工に適しています。
また、乾燥が早く、取り扱いやすいため、DIYでの使用にも適しています。
ただし、シリコンオイルが出続ける性質上、周囲が汚れやすい点や、上から塗装ができない点は注意が必要です。

＊注意点と制限

シリコンコーキングは、高い防水性能を持っているため、塗料までも弾いてしまいます。
塗装が前提となる外壁での使用は避けるべきです。
また、後年の再塗装を考慮すると、シリコンコーキングは避けた方が良い場合もあります。

□まとめ

シリコンコーキングは、その多面的な特性と用途から、多くの人々に愛用されています。
特に、DIY愛好者や住まいに興味を持つ方々にとって、その手軽さと効果は大きな魅力となっています。
しかし、その選定と施工には、特性と用途をしっかりと理解した上で行う必要があります。
この記事が、シリコンコーキングの更なる理解と、その適切な選定・施工の手助けとなれば幸いです。